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展示会お役立ちコラム

入稿は会期の何日前? 展示会ブースのグラフィック(出力物)の作り方と入稿の基本

「壁のデザインは決まったのに、印刷用のデータをどう渡せばいいのか分からない」。初めての出展で、意外とつまずくのがこの部分です。ブースの図面や什器の話は打ち合わせで進むのに、グラフィック(壁面や看板に貼る出力物)だけは「データをください」と言われて止まってしまう。そんな相談をよくいただきます。

この記事では、出力物の種類と使い分け、入稿データで気をつける点、いつまでに何を決めればいいのかを、印刷の専門知識がない方向けに整理します。

展示会の「グラフィック」とは、具体的に何のこと?

ブース工事の見積書に出てくる「グラフィック」「出力」「サイン」は、ほぼ同じものを指しています。要するに、ブースに貼ったり吊ったりする、絵や文字が印刷されたものです。壁一面の大きな画像も、机の前に貼る小さな社名板も、すべてここに含まれます。

重要なのは、多くのブースプランでグラフィックは本体工事とは別料金だという点です。たとえば当社のブースパッケージ「NEIGHBOR」では、壁だけプランが1小間18万円〜(2小間28万円〜)、システムブースが1小間28万円〜(2小間42万円〜)、木工ブースが1小間72万円〜(2小間105万円〜)※いずれも参考価格・照明込みですが、ターポリンやパネルなどの装飾は別途お見積りとなります。「壁は立ったけれど真っ白」という事態を避けるため、予算を組む段階でグラフィック分を別枠で見ておいてください。

代表的な出力物と、その使い分け

素材によって、価格も見え方も施工の手間も変わります。1小間(およそ間口2,970mm×奥行2,970mm)のブースでよく使うものを整理しました。

種類特徴向いている用途
ターポリン厚手の防水生地。丸めて運べる。折りジワが出にくい壁一面の大判ビジュアル、吊り看板
合成紙+パネル板に貼るため平滑で高級感が出る。かさばる受付まわり、製品説明パネル
カッティングシート文字や図形を切り抜いた粘着シート。背景が透ける社名ロゴ、ガラス面、床の誘導サイン
バナースタンド自立式で持ち運べる。次回も使い回せる通路側の呼び込み、追加の情報掲示

初出展で迷ったら、壁の主役はターポリン1枚、細かい説明はパネル数枚という組み合わせが扱いやすい構成です。壁面いっぱいに情報を詰め込むより、遠くから読ませる主役と、近づいて読ませる脇役を分けたほうが伝わります。何を大きく出すかの考え方は、展示会ブースの社名サインとキャッチコピーの決め方もあわせてご覧ください。

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1小間のブース、いくらでつくれる?

壁だけプラン18万円〜
システムブース28万円〜
木工ブース(参考価格)72万円〜

いずれも1小間(3m×3m)・税別。照明込みで、ターポリンやパネルなどの装飾は別料金です。

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入稿データでつまずきやすい3つのポイント

1つめは、解像度です。ホームページ用に用意した画像をそのまま2m四方に引き伸ばすと、たいていぼやけます。大判出力では原寸に対して100〜150dpi程度が目安とされ、実務では原寸の4分の1サイズで作り、その場合は解像度を4倍にして計算します。自社製品の写真は、撮影データの元ファイル(加工前の大きいもの)を探しておくと安心です。

2つめは、フチの余白(塗り足し)です。印刷物は裁断やパネル貼り込みの際に数ミリずれます。背景色や写真は仕上がりサイズより外側まで伸ばし、逆に文字やロゴは端から30〜50mm内側に収めておくと、切れたり巻き込まれたりする事故を防げます。

3つめは、フォントです。制作会社のパソコンに同じ書体が入っていないと、文字が勝手に別の書体に置き換わります。IllustratorやInDesignなら「アウトライン化」、PowerPointで作った場合はPDFに書き出したうえで、元データも一緒に渡すのが確実です。なお、PowerPointは大判印刷を前提としたソフトではないため、可能であれば制作会社側でデータを作り直してもらうほうが仕上がりは安定します。

いつまでに何を決めるか、逆算のスケジュール

グラフィックは工程の最後にあるため、遅れがそのまま当日のリスクになります。会期からの逆算の目安は次のとおりです。

時期の目安やること
会期2か月前ブースの図面確定。壁のどこに何を貼るか(サイズ)が決まる
会期6〜7週間前掲載する文言・写真・ロゴデータを社内で確定する
会期4〜5週間前デザイン案の確認。修正は2回程度を想定しておく
会期3週間前入稿。印刷・加工に1〜2週間かかる
会期1週間前出力物の仕上がり確認、会場への搬入手配

とくに社内確認に時間がかかるのは、製品名の表記や価格の記載、法務チェックが必要な文言です。デザインを作り始める前に「誰の承認が必要か」を洗い出しておくと、後半の巻き返しが効きます。全体の段取りは出展が決まったら、まず何をする? 会期6か月前からの逆算スケジュールで解説しています。

よくある質問

デザインを社内で作れません。どうすればいい?

ブース施工会社の多くはデザイン制作も請け負っています。伝えたいことを文章で書き出し、使いたい写真とロゴを渡せば、あとは提案してもらえます。自社にデザイナーがいない場合は、無理に内製せず任せたほうが結果的に早く、仕上がりも安定します。施工事例を見ながら「こういう雰囲気がいい」と伝えるのが、いちばん誤解の少ない依頼方法です。

入稿後に「やっぱり文言を変えたい」は可能?

印刷前であれば差し替えできますが、出力後は基本的に作り直し=追加費用になります。入稿前の最終確認は必ず複数人で行ってください。直前に変わる可能性がある情報(価格やキャンペーン内容など)は、最初からバナースタンドなど差し替えやすい媒体に分けておく手もあります。

出力物は次回も使い回せますか?

ターポリンは丸めて保管でき、繰り返し使えます。ただし会期の日付や小間番号を入れてしまうと再利用できないため、変わる情報と変わらない情報を別の出力物に分けるのが基本です。保管方法については展示会ブースを「次回も使う」ための保管と再利用の考え方も参考にしてください。

まとめ

グラフィックは、来場者がブースで最初に目にする情報です。工事費とは別に予算を確保し、素材を使い分け、解像度・余白・フォントの3点を押さえて、会期3週間前の入稿から逆算する。この流れさえ掴めば、初出展でも慌てずに進められます。

東京フィルムアートでは、初めての出展でも安心の展示会ブース装飾サービスを提供しています。イメージ図を選ぶだけで概算見積もりがつくれる「NEIGHBOR」もぜひご活用ください。

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