\ 展示会ブースのかんたん見積もりサイト「NEIGHBOR」公開中 / イメージ図を選ぶだけ、3分で概算見積もり →
展示会お役立ちコラム

試食を出すなら、まず届出の確認から。展示会で食品を試食・試飲してもらうときの手続きと衛生の段取り

食品や飲料をつくる会社にとって、展示会は商品を「味わってもらえる」数少ない場です。パンフレットを何枚配るより、ひと口食べてもらうほうが伝わる。それは間違いありません。ただ、ブースで食べ物や飲み物を出すには、普段の営業とは別の手続きや衛生面の準備が必要になります。直前になって主催者から「試食の届出は出ていますか」と聞かれ、慌てて書類を用意する出展者も少なくありません。

この記事では、展示会で試食・試飲を出すときの手続きの流れ、ブースに必要な設備、当日の衛生管理、そして「食べて終わり」にしない配り方までを順番に整理します。春の食品系展示会に出る予定があるなら、秋のうちに全体像をつかんでおくと準備がぐっと楽になります。

試食・試飲は「届出」や「許可」が必要になることが多い

不特定多数の人に食品を提供する行為は、無料であっても衛生上のルールの対象になります。展示会では、主催者が出展者の分を取りまとめて会場所在地の保健所に届け出る形が多く、出展者は主催者が指定する様式(「試食・試飲提供届」など)を期日までに提出する、という流れが一般的です。

一方で、その場で加熱する、切り分けて盛り付けるといった作業がある場合は、自治体によっては臨時の営業許可が必要になることもあります。必要な手続きは自治体・会場・提供方法によって変わるため、まずは出展者マニュアルの「食品の取扱い」のページを読み、分からない点は主催者事務局に確認するのが確実です。提出締切は、目安として会期の1〜2か月前に設定されていることが多いようです。

準備の重さは、提供のしかたで大きく変わります。

提供のしかた例準備の重さ(目安)
個包装のまま配る個包装の菓子、缶・ペットボトル飲料軽い。届出のみで済む場合が多い
開封して取り分けるスナックを小皿に、飲料を紙コップに中くらい。手洗い設備、取り分け器具、ゴミ処理が必要
その場で加熱・調理する温める、焼く重い。許可の確認、給排水、電気容量の申請が必要。火気は禁止の会場も多い

初出展なら、まずは「個包装」か「開封して取り分ける」までにとどめ、調理を伴う試食は2回目以降に検討する、という段階の踏み方も現実的です。

ブースに必要な設備と、図面での置き場所

開封して取り分ける以上の試食を出すなら、手洗いの手段は必須です。給排水工事を申し込んでシンクを設置するか、タンク式の簡易手洗い器を持ち込むかのどちらかになります。給排水は電気と同じく「付帯設備」として主催者に申し込むもので、締切が早めです。詳しくは電気・ネット・給排水の付帯設備申込ガイドも参考にしてください。

冷蔵庫を置く場合は、電源にも注意が必要です。展示会の電気は会期中の日中だけ送電されるのが通常で、夜間も冷やし続けるには「24時間送電」を別途申し込む必要があります。ホットプレートや電気ケトルは消費電力が1,000W前後と大きいので、照明やモニターと合わせた容量を計算しておきましょう。

配置で失敗しやすいのが試食台の位置です。通路ぎりぎりに置くと人だかりが通路をふさぎ、主催者から注意を受けることがあります。1小間(約3m×3m)なら、試食台は通路から1mほど下げ、手前に人が溜まれるスペースを残すのが目安です。食材や予備の紙コップは床に直置きせず、奥のバックヤードに棚を置いて保管します。小さなブースでの裏方スペースの作り方は1小間でもつくれる展示会ブースのバックヤードで紹介しています。

展示会ブースかんたん見積もり「NEIGHBOR」

1小間のブース、いくらでつくれる?

壁だけプラン18万円〜
システムブース28万円〜
木工ブース(参考価格)72万円〜

いずれも1小間(3m×3m)・税別。照明込みで、ターポリンやパネルなどの装飾は別料金です。

イメージ図を選んで概算を見る(無料)

当日の衛生管理チェックリスト

試食で一番避けたいのは、来場者の体調不良やアレルギー事故です。当日は次の項目を担当者全員で共有しておきましょう。

  • 担当者の体調確認(発熱・下痢などがある人は試食の担当から外す)
  • 手洗いと使い捨て手袋・マスクの着用、手袋はこまめに交換
  • 要冷蔵品はクーラーボックスと保冷剤で管理し、温度計で10℃以下を目安に確認
  • 一口サイズに小分けし、作り置きは短時間分だけにする
  • アレルゲン表示:特定原材料(えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生)の有無をPOPで明示
  • 紙コップ・楊枝の回収箱を置き、会場のゴミ処理ルール(持ち帰りか有料処理か)を確認
  • お酒の試飲は、20歳未満の方や車で来場した方に出さないよう声かけをする

「食べて終わり」にしない配り方

試食は人を集める力が強い反面、商談につながらない「食べ歩き」の来場者も増えます。大切なのは、試食を会話のきっかけにすることです。差し出すときに「業務用でお探しですか、それとも店頭用ですか」とひとこと聞くだけで、相手の立場が分かり、名刺交換に進むかどうかの判断がつきます。

試食と一緒に、商品名・規格・ケース入数・価格帯・問い合わせ先のQRコードを載せた小さなカードを渡すのもおすすめです。バイヤーが社内で検討するとき、味の記憶とセットで情報が残ります。じっくり試食しながら話したいバイヤー向けには、立ち話の場所とは別に座れる席を用意しておくと商談が深まります(1小間からつくる展示会の商談スペース)。

また、「1日に何食出して、名刺が何枚取れたか」を毎日記録しておくと、翌日の提供量や声かけを調整できます。会期中の振り返りの方法は展示会の会期中にやる「終礼」と日ごとの改善で詳しく紹介しています。

試食を出す場合の逆算スケジュール

時期(目安)やること
会期3か月前出展者マニュアルで試食のルールを確認し、提供方法を決める
2か月前給排水・電源(24時間送電を含む)を申し込み、ブース図面に手洗いと試食台を配置
1か月前試食関係の届出書類を主催者へ提出、アレルゲンPOPと試食カードを入稿
1週間前手袋・紙コップ・楊枝・保冷剤などの消耗品を手配し、担当者に衛生ルールを共有
当日開場前に温度と在庫を確認、提供数と名刺数を記録

ブース装飾を発注する場合は、試食を出すことを最初の打ち合わせで必ず伝えてください。手洗いや冷蔵庫の位置によって、壁の配置や配線の取り回しが変わるためです。

よくある質問

Q. 個包装のお菓子を配るだけでも届出は必要ですか?

A. 主催者や自治体によって扱いが異なり、不要とされるケースもあります。ノベルティとして配る場合も含め、自己判断せずに主催者事務局へ確認するのが確実です。

Q. 試食を出すブースで、装飾面で気をつけることは?

A. 床の汚れ対策が重要です。カーペットは飲みこぼしのシミが目立つため、試食台のまわりだけ拭き取れる素材の床にする方法があります。また、スポット照明を食品に近づけすぎると熱で傷みやすくなるので、照明の位置にも配慮します。実際のブースの雰囲気は施工事例も参考にしてください。

Q. お酒の試飲で特に注意することは?

A. 年齢確認と飲酒運転の防止です。提供量は少なめにし、声かけのルールを担当者間で統一しておきます。会場や主催者によってはアルコールの提供自体に制限があるため、事前に確認しましょう。

まとめ

展示会の試食・試飲は、手続き(届出や許可の確認)、設備(手洗い・電源・置き場)、当日の衛生管理、そして会話につなげる配り方の4つをそろえて初めて成果につながります。特に届出と付帯設備の申込は締切が早いので、出展を決めたらすぐに出展者マニュアルを開くところから始めてください。「味わってもらう」体験を、確かな商談の入口にしていきましょう。

東京フィルムアートでは、初めての出展でも安心の展示会ブース装飾サービスを提供しています。イメージ図を選ぶだけで概算見積もりがつくれる「NEIGHBOR」もぜひご活用ください。

▶ 展示会ブースかんたん見積もり「NEIGHBOR」/▶ お問い合わせはこちら

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP