展示会の会期は2〜3日、長いものでは4日間。朝9時前に会場入りして夕方5時の閉場まで、ほとんど立ったまま来場者の対応を続けます。初めて出展した担当者からは「最終日の午後には足が棒になって、声もかすれていた」という話をよく聞きます。
スタッフが疲れてくると、表情が硬くなり、声かけが減り、ブースの前を通る人を見送ってしまいます。実は、会期後半の成果を左右するのは、ブースのデザインよりもスタッフの体力だったりします。この記事では、休憩の回し方、会場での体調管理、持っていくと助かる持ち物を、初出展の担当者向けにまとめます。
展示会の会場は、思っている以上に体にこたえる
展示会の会場には、体力を奪う条件がそろっています。コンクリートの床にカーペットを一枚敷いただけの足元、何時間も続くざわめき、そして空調です。大きな展示ホールは天井が高く、ブースの位置によって暑かったり寒かったりと体感が大きく変わります。さらに空気が乾燥しやすく、話し続けるとのどを傷めがちです。
加えて、搬入日の前夜は準備で遅くなり、会期中は懇親会や片付けが続く、というように睡眠が削られがちです。「気合いで乗り切る」ではなく、最初から休む前提で計画しておくことが大切です。
休憩は「交代表」で決めておく
いちばん効くのは、休憩の時間を事前にシフト表へ書き込んでおくことです。「空いたら休んで」は、実際にはほとんど誰も休めません。目安として、1〜2時間に1回・10〜15分の小休憩と、30〜45分の昼休憩を全員に割り当てます。
| 時間帯 | Aさん | Bさん | Cさん |
|---|---|---|---|
| 10:00〜11:30 | ブース | ブース | ブース |
| 11:30〜12:15 | 昼休憩 | ブース | ブース |
| 12:15〜13:00 | ブース | 昼休憩 | ブース |
| 13:00〜13:45 | ブース | ブース | 昼休憩 |
| 14:30〜14:45 | 小休憩 | ブース | ブース |
来場者が多い開場直後と、お昼前後の時間帯は全員がブースにいるように組むのがコツです。昼休憩は混雑のピークを少しずらして取ると、会場内の飲食店にも並ばずに済みます。そもそも何人でブースに立つべきかは出展スタッフの人数の決め方とシフトの組み方で詳しく解説しています。
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1小間のブース、いくらでつくれる?
いずれも1小間(3m×3m)・税別。照明込みで、ターポリンやパネルなどの装飾は別料金です。
足・のど・体温。会期中の体調管理3つのポイント
足:初日に新品の革靴やヒールを履くのは避け、履き慣れた靴を選びましょう。服装規定の範囲で、クッション性のあるインソールを入れるだけでも疲れ方が変わります。靴を1足予備で持っていき、午後に履き替えるのも効果的です。
のど:会場は乾燥しやすいので、こまめな水分補給が欠かせません。ブース内の来場者から見えない場所に、スタッフ用の飲み物を置いておきます。のど飴やマスクも、休憩中に使えるよう手元に準備しておくと安心です。
体温:ブースの場所によっては、空調が直撃して寒い、照明の熱で暑い、ということが起きます。脱ぎ着しやすいカーディガンや、ジャケットの下に着る薄手のインナーで調整できるようにしておきましょう。服装全体の考え方は展示会スタッフの服装・立ち位置・声かけも参考にしてください。
ブースの中に「小さな休憩場所」をつくる
会場の休憩スペースは、ブースから遠かったり混んでいたりして、10分の小休憩では往復だけで終わってしまうこともあります。そこで役に立つのが、ブースの裏側につくるバックヤードです。1小間(約3m×3m)でも、壁の裏に幅60〜90cmほどのスペースを確保すれば、荷物置きと兼ねて、椅子を1脚置いて座れる場所になります。
また、商談用の椅子を置くなら、立ち話が長引いたときに来場者と一緒に座れるので、スタッフの負担も減ります。バックヤードのつくり方は1小間でもつくれる展示会ブースのバックヤードで、実際のブース構成は施工事例で紹介しています。ブースの設計段階で「スタッフが休める場所がほしい」と装飾会社に伝えておくのがおすすめです。
持っていくと助かるスタッフ用の持ち物
| 持ち物 | 用途・ひとこと |
|---|---|
| 予備の靴・インソール | 午後の履き替え用。足の疲れが大きく変わる |
| 飲み物(人数×日数分) | 会場の自販機は混みやすい。常温で置けるものを |
| のど飴・マスク・目薬 | 乾燥対策。休憩中に使う |
| 羽織もの・カイロ・冷感シート | 空調の当たり方で使い分け |
| 軽くつまめる補食 | 昼休憩がずれ込んだときの保険 |
| 絆創膏・常備薬 | 靴ずれや頭痛に。救護室の場所も事前に確認 |
よくある質問
Q. ブースの中で水を飲んだり、座ったりしてもいいのでしょうか?
A. 水分補給そのものは問題ありませんが、来場者の正面で飲食したり、スタッフ全員が座り込んだりすると、声をかけにくい雰囲気になります。飲むときはバックヤードや来場者から見えにくい位置で、座るのは交代で1人ずつ、を目安にしましょう。
Q. 少人数の出展で、交代要員がいません。どうすればいいですか?
A. 2人での出展なら、隣の小間の出展者に「10分だけ離れます」と声をかけ、ブースに「すぐ戻ります」の案内と名刺受けを置いて休憩する方法があります。1日だけでも応援の人を頼めるなら、来場者が多い日に充てるのが効果的です。
まとめ
展示会は、最終日の最後の1時間まで来場者がやってきます。そのときにも笑顔で声をかけられるかどうかは、事前の段取りで決まります。休憩はシフト表に書き込む、足・のど・体温を守る準備をする、ブースに小さな休憩場所をつくる。この3つを押さえるだけで、会期後半の対応の質は大きく変わります。
東京フィルムアートでは、初めての出展でも安心の展示会ブース装飾サービスを提供しています。イメージ図を選ぶだけで概算見積もりがつくれる「NEIGHBOR」もぜひご活用ください。
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