展示会の出展を申し込むとき、意外と見落とされがちなのが「小間位置(こまいち=ブースの場所)」の選択です。出展料は同じでも、会場のどこに構えるかで来場者の入りは大きく変わります。とはいえ、初めての出展で分厚い会場図を渡されても、どこが良い場所なのか判断がつかないですよね。この記事では、展示会に詳しくない担当者の方に向けて、集客につながる小間位置の読み方と、位置が思わしくなかったときの挽回策までを、順を追って整理します。読み終えるころには、会場図を前にしても自信を持って場所を選べるようになるはずです。
なぜ小間位置で集客が変わるのか
展示会の来場者は、入口から入って主要な通路(メイン通路)を歩きながら会場を回遊します。人は無意識に「広い通路」「明るい方向」「人だかりのある方向」へ流れていくため、その流れの上にあるブースは、特別なことをしなくても自然と目に入ります。逆に、通路から一本奥へ入った区画や、会場のいちばん奥の角は、来場者が意識して足を運ばないと立ち寄ってもらえません。つまり小間位置とは、「どれだけ多くの人の視界に入るか」という、集客のスタート地点を決める要素なのです。
まず会場図を見るときは、入口と主要通路の位置を最初に確認してください。そのうえで、来場者が入口からどう歩くかを指でなぞってみると、人通りの多い区画と少ない区画がだんだん見えてきます。
集まりやすい位置・埋もれやすい位置
位置の良し悪しは、おおまかに次のように整理できます。自社が申し込もうとしている区画がどれに当たるか、照らし合わせてみてください。
| 位置のタイプ | 特徴 | 向いている出展者 |
|---|---|---|
| 入口付近・メイン通路沿い | 人通りが最も多い。追加料金がかかる場合も | 知名度を一気に上げたい初出展 |
| 大型ブースの周辺 | 大手目当ての来場者が周辺も歩く | 関連業種で相乗効果を狙いたい出展者 |
| 会場中央の並び小間 | 可もなく不可もなく。工夫次第 | 装飾で勝負できる出展者 |
| 奥まった角・壁際 | 人通りは少ないが料金は割安なことも | 誘導サインや事前集客を用意できる出展者 |
「奥の区画になったら終わり」ではありません。人通りが少ない場所は、その分だけ落ち着いて商談できるという利点もあります。大切なのは、自社の目的(名刺を大量に集めたいのか、じっくり深い商談をしたいのか)と位置の性格を合わせることです。どの展示会に申し込むかという段階から目的を意識したい方は、どの展示会に出るべきかの見極め方もあわせてご覧ください。
展示会ブースかんたん見積もり「NEIGHBOR」
1小間のブース、いくらでつくれる?
いずれも1小間(3m×3m)・税別。照明込みで、ターポリンやパネルなどの装飾は別料金です。
初出展の味方になる「角小間」
小間には、通路に面している辺の数によって種類があります。1辺だけが通路に接する「並び小間(なみこま)」に対して、2辺が通路に接する角地が「角小間(かどこま)」です。角小間は2方向から来場者の目に入るため、通りがかりに立ち寄ってもらいやすいのが最大の特長です。とくに知名度がまだない初出展では、この「見つけてもらいやすさ」が大きな武器になります。
会場や主催者によっては角小間に追加料金(1小間あたり数万円程度が目安)がかかることもありますが、視認性の高さを考えれば検討する価値は十分あります。角小間を活かすには、両側の通路それぞれから見えるように装飾やサインを配置するのがコツです。1小間の限られたスペースでも目立たせる工夫は、1小間ブースで目立つための工夫で詳しく紹介しています。
申し込みのタイミングと隣接ブース
小間位置は、先着順・出展規模順・抽選など、展示会によって決め方が異なります。共通して言えるのは、良い場所ほど早く埋まるということ。出展を決めたら、できるだけ早く申し込むに越したことはありません。申込書の希望欄に第2・第3希望まで書けることも多いので、会場図をよく見て複数の候補を用意しておきましょう。
もう一つ見落としがちなのが、隣にどんな企業が来るかです。隣が大きく賑わうブースなら人の流れを分けてもらえますが、派手な演出をする隣ブースに埋もれてしまうこともあります。位置が確定したら会場図を改めて確認し、自社ブースが周囲との対比でどう見えるかを踏まえて装飾プランを練るのが理想です。準備全体の流れを押さえたい方は、初出展のための費用の考え方もヒントになります。
位置が良くなくても挽回できる
ここまで位置の良し悪しを説明してきましたが、最後にお伝えしたいのは「どんな位置になっても、ブース側の工夫で十分に挽回できる」ということです。奥まった区画でも、通路側に高さのあるサインや目を引くグラフィックを立てれば、遠くからでも存在に気づいてもらえます。人通りの少ない場所こそ、事前のSNS告知やメールで「◯番ブースにお越しください」と誘導しておくと効果的です。
装飾で挽回する場合、まずは費用を抑えやすいシステムブースから検討するのが現実的です。東京フィルムアートの見積もりサービス「NEIGHBOR」では、システムブースが1小間18万円〜(税別、王道プラン26万円・RXプラン35万円)、木工ブースが1小間39万円〜(税別)から選べます。実際にどんな挽回が可能かは、これまでの施工事例を見ていただくとイメージが湧きやすいと思います。
よくある質問
Q. 小間位置は自分で選べますか?
展示会によって異なります。希望を出せる場合もあれば、主催者が出展規模や申込順で割り当てる場合もあります。多くは申込書で希望を伝えられるので、早めに申し込み、第2・第3希望まで記入しておくのがおすすめです。
Q. 角小間の追加料金は払う価値がありますか?
知名度がまだない初出展なら、払う価値は高いと考えてよいでしょう。2方向から見えることで立ち寄りやすさが大きく変わります。予算が限られる場合は、角小間にせず装飾側の工夫に費用を回すという判断もありです。
Q. 奥の位置になってしまいました。どうすれば?
まず落ち込む必要はありません。通路側の高いサイン、明るい照明、事前の来場誘導の3つを組み合わせれば、来場者を呼び込めます。位置が決まった段階でブースのプロに相談すれば、その場所を最大限に活かすプランを提案してもらえます。
まとめ
小間位置選びのポイントは、①入口と主要通路から人の流れを読む、②可能なら角小間を検討する、③早めに複数の希望を出して申し込む、の3つです。そして忘れてはいけないのが、どんな位置になっても装飾の工夫で挽回できるということ。位置は集客のスタート地点にすぎず、最終的な成果はブースづくり次第で大きく変わります。会場図を受け取ったら、まずは人の流れを想像するところから始めてみてください。
東京フィルムアートでは、初めての出展でも安心の展示会ブース装飾サービスを提供しています。イメージ図を選ぶだけで概算見積もりがつくれる「NEIGHBOR」もぜひご活用ください。
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