「予算の都合で1小間だけど、大手の大型ブースの隣で埋もれないか不安」——初出展の方から必ず聞く悩みです。結論から言うと、1小間には1小間の勝ち方があります。実際、私たちが施工したブースでも、1小間でメッセージを絞り切った出展者ほど継続出展につながっています。この記事では、3m×3mの空間で足を止めてもらうための具体的な設計術を解説します。
1小間(3m×3m)でできること・できないこと
標準的な1小間は間口3m×奥行3m。壁面は背面と側面(中小間なら背面のみ)で、来場者が立ち止まれるのは同時に1〜2組が現実です。つまり「たくさん見せる」ことは物理的にできません。できるのは「1つのことを強く伝える」ことです。ここを受け入れるのが1小間設計のスタートラインです。
メッセージは1つに絞る
遠くから読めるのはパラペット(上部の帯)と壁面上段の大きな文字だけです。会社名よりも「来場者にとっての用件」を掲げるのが鉄則。当社が施工した部品加工会社様のブースは、1小間の正面に「短納期専門工場」の一言だけを大きく掲げるメッセージ特化型で、複数の展示会でリピート出展いただいています(施工事例はこちら)。
展示会ブースかんたん見積もり「NEIGHBOR」
1小間のブース、いくらでつくれる?
いずれも1小間(3m×3m)・税別。照明込みで、ターポリンやパネルなどの装飾は別料金です。
「遠・中・近」の3距離で設計する
| 距離 | 使う場所 | 置くもの |
|---|---|---|
| 遠距離(10m〜) | パラペット・壁面上段 | キャッチコピー1つ。文字高10cm以上が目安 |
| 中距離(3〜10m) | 壁面中段 | 何ができるかの補足。図・写真で直感的に |
| 近距離(〜3m) | カウンター・展示台 | 実物・デモ・配布物。会話のきっかけを置く |
よくある失敗は、遠距離ゾーンに小さな文字をぎっしり並べてしまうこと。通路を歩く速度で読めるのは「一言」だけです。
照明で明るさの「差」をつくる
会場の基本照明だけのブースは、隣に照明を入れたブースがあると一段暗く沈んで見えます。1小間ならアームスポット3〜4灯で全体の印象が変わり、費用も数万円レベル。装飾費の中で最も費用対効果が高い投資の一つです。
レイアウトの型は2つ覚えれば十分
- カウンター前置き型:通路際にカウンターを置き、立ち話から入る。リード獲得重視の型
- 展示台L字型:壁沿いにL字で展示台を回し、中に引き込む。製品をじっくり見せたい型
どちらの型でも、床の色を通路と変える(パンチカーペットの色替え)だけで「ここからブース」という境界が生まれ、心理的に入りやすくなります。
1小間の装飾費の目安
当社の見積もりサイト「NEIGHBOR」の公開価格では、システムブース1小間のパッケージが26万円〜、上位プランで35万円〜です。ここに照明追加やモニター、グラフィック面積の増減で前後します。詳しい費用の組み立て方は出展費用の考え方をどうぞ。
よくある質問
Q. 1小間でモニターは置くべきですか?
「動き」は足を止める強力な要素なのでおすすめです。ただし流す映像の中身が重要で、会社紹介ビデオより「何ができるか」が3秒で分かるループ映像が向いています。何を流すべきかはモニター映像の記事で詳しく解説しています。
Q. 中小間(両隣がある位置)でも目立てますか?
開放面が正面1面だけになるため、正面の一言メッセージと照明の重要度がさらに上がります。小間位置の選び方はこちらの記事で解説しています。
Q. 持ち込みで安く済ませられる部分はありますか?
カタログスタンドや小物類は持ち込みで十分です。逆に壁面グラフィックと照明は仕上がりの差が出やすく、プロに任せる価値が大きい部分です。
会期中の運用も「1小間仕様」にする
設計と同じくらい大事なのが当日の立ち回りです。1小間ではスタッフが2人以上ブース内に立つと、来場者が入るスペースがなくなります。基本は1人が斜め前・通路側に立ち、もう1人は控えに。ブース内で腕を組んで待つより、展示物を整える・デモを動かすなど「作業している姿」のほうが声をかけられやすいことも覚えておいてください。詳しくは声かけ・呼び込みのコツで解説しています。
まとめ
1小間の勝ち筋は「絞る」こと。メッセージを1つに絞り、遠・中・近の3距離で情報を配置し、照明で明るさの差をつくる。この3点だけで、隣の大型ブースに埋もれない存在感は十分つくれます。
東京フィルムアートは、展示会ブースの設計から施工・撤去までを一貫して行う施工会社です。実際に施工したブースは施工事例で写真付きで公開しています。イメージ図を選ぶだけで概算見積もりがつくれる「NEIGHBOR」もぜひご活用ください。
コメント